「おまえに君(クン)呼ばわりされる筋合いないわ」と言われそうだがまあ許せ。
僕は合気道初心者だが、ボクシングについては解説者になれるぐらいの目利きやで。
今晩9時の試合は君にとってある意味正念場やね。
弟のように、「〇〇秒で倒す」なんてことは必要あらへん。世界戦に向けて、試合のマネジメントをきちんとやりなさい。
君は口では大言壮語をいっているように見えるが、ボクシングにおいては極めて冷静なのことは、おじさんが良く知っている。
ネット、その他で君らファミリーのことをボロクソ言う人がたくさんおるが、そんなのは気にせんでええ。試合の中身で勝負すればええ。
ボクシングは、ジョー小泉がいうように「ポジションとアングルのサイエンス」や。これは意外と奥が深い言葉やで。
相手のパンチが当たるところには立たない。一方パンチを出すときは、必ず正面に切り込む。
これは実は、合気道の基本でもあるんやで。(おっと、合気道は正面には立っているけど、相手のforceを正面からはずしていくのが技やけどね)
辰ちゃんは相手の正面に立ちすぎて、パンチをもらいすぎた。
先日防衛に成功はしたが、徳山は攻撃で正面に切り込むというよりは、外からパンチを回しすぎた。
亀田君、君はポジション、アングルとも、意識せずとも出来ていると思う。
まず、右ジャブ(サウスポーやからな)をしっかり出してリズムをつかんで、倒すべきときがきたら倒しなさい。そしたら、歌の1曲ぐらい聴いてあげよう。
(試合後の感想はまた後で書かせてもらうわ)
■試合後感想
興毅君まずはおめでとう。
でも課題たくさん残したね。
わしが言ったとおり、右ジャブ出さなかったね。
(それは、解説の竹原も言ってたよね?)
あと、相手の正面に立ちすぎたね。
5ラウンドの相手の右に合わせた左カウンターは良かったね。
ボディーはローブローもたくさんあったけど、それはレフェリーが判断することだから、それ以上言うまい。
イマイチだったのは、君自信が一番わかってるやろ?
右ジャブを主体とした組み立てを早く作りなさい。
そうすれば、もっと楽で美しいボクシングができるでしょう。
しかし、相手のローブローアピールに対する、君のとうちゃんのブチキレはなかなか笑わしてもろうたわ。
世界挑戦の時は、とうちゃんに余計な心配かけんでもええように、右ジャブ磨きなさい。
モハメッド・アリのビデオをよく見なさい。
以上、お疲れさん。
(その後)3・11記述
ローブローネタがだいぶ盛り上がってきた。
中にはレフェリーも買収されているという人もいる。しかし、そういうことを言い出したらキリが無い。
あの試合を見ていて言えるのは、彼は故意にはローブローは打っていなかったということ。
ただ、ボディー打ちが得意なので(以前にもボディーでKOした経験があるし)あの場でボディーで決めにかかったと思う。
そういえば、ガッツ石松さんがいいことといっていた。
「相手のジャブを食いすぎた。トップクラス相手だとジャブでも結構効いてしまう。あと一度負けるのもいい経験だ」
負ける必要はもちろんないが、やはりジャブでリズムを作る試合を次は見たいな。