日産ムラーノに思う

モノを売るのにネーミングが大切なことは論を待たない。
暴君ハバネロやら、カラムーチョやら、、あら、似たような食べ物だにゃー。
あと、先月のブログhttp://d.hatena.ne.jp/amigo_kimura/20060226でチクリとやった「バカ壁」「バカ歌」など。

今週どこかで白いムラーノを見た。茶系オレンジがイメージカラーなので、白は新鮮ではあるのだが、いかんせん僕の頭の中では、この車を見ると村野武範を連想してしまうのだ。そんな話は2004年にテレビでも話題になっていたようだが、、。
今は発売していないterrano(テラーノ)は、テラが地球やら1兆やらの意味があるのでまあまあのネーミングと思う。
ムラノはスペイン語っぽいなとおもってWikipedia を見たら、なんと、イタリアのどこかの島の名前だと。なんでわざわざニッチなところから拾ってきたのに、日本語と連鎖させるのだろう。
村野武範」に「ムラのある」などは容易にむすびつく。村野さんが決してイメージが悪いわけではないけど、それなりの固定観念はある。

現代は、また松岡正剛氏の言葉を借りるが「イメージをマネージ」していく時代なのだ。つまり、言葉や形になりにくい”イメージ”というものをいかにコントロールするか。
そういった意味では、「日産ムラーノ」は上手くマネージできていないネーミングと言わざるを得ない。
まして、トヨタハリアーハリアーわなきゃならない戦略車なんだからさあ、、。(デケデンっ)
そのネーミングのおかでで、個性的なフェースも、どことなくムーミンみたいに見えてくるのよねー。

日産さんの中傷が主旨ではないので、ムラノさんはこのくらいで。


さて、外国語というのはなかなか恐いもので、利害がからむ双方の国で変な意味がないかを良く調べなければならない。
大学がスペイン語専攻だったのだが、あるとき教授が面白いエピソードを披露してくれた。

女優の加賀まりこさんが、かつてスペインに講演にいったか、招待されたかした。
司会が満場のオーディエンスの前で、「NIPPONの大女優、カガ マリコ さんでーす」とやったら、場内大爆笑の渦に巻き込まれたそうな。
辞書で調べると、カガはcagar つまり糞をするの第三人称形、マリコはmaricon でオカマという意味がある。
つまり、「クソをするオカマでーす」と聞こえてしまったわけだ。
こうなると、もう加賀さんはスペイン語圏では聴衆の前には立てないね。あるいはギャグにしてしまうしかない。



ということで、ネーミングとかキャッチフレーズはことほどさように大切なものなのだ。
そういえば、前回の衆院選民主党が惨敗したときのキャッチフレーズは、「ニッポンをあきらめない」だった。岡田代表のキャラと相まって、ずいぶんとまじめくさってつまらなーい感じで響いていたものだ。
その時、藤原新也さんが面白いことを言っていたのだが、「このキャッチフレーズのおかげで数百万の票を失っただろう。ダサくともいいから、『安心老後』にすれば良かったのだ」と。
写真家らしく、瞬時に物事の本質をつかむチカラはすごいなあと関心したものだった。

村野さんのネーミングで、販売台数を失ったかどうかは知るよしもない。