(回想)飲酒テスト@米国カリフォルニア

amigo_kimura2006-03-17

1994−1997は、アメリカのカリフォルニア州はパーム・スプリングスにいた(参照   http://d.hatena.ne.jp/amigo_kimura/20060309の最後の部分)。
妄想を抱いて、毎日白球を引っぱたいたり、地元のコミュニティーカレッジのゴルフ学科http://www.collegeofthedesert.edu/Students/Academics/Programs/businesshospitality/index.asp?id=1001 で学んだりした。(ちなみに全米でもゴルフ学科は少ないらしい)。
日本では、A10個のアホ大学生だったが、ここでは結構まじめに勉強し、一応卒業証書も取った。

パームは、避寒地なので当時は基本的に老人が多く(現在はサンフランシスコのゲイ・ピープルがだいぶ移住してきて街も栄えているらしい)金髪の彼女もできるはずがなく、結構楽しいながらもある意味寂しい生活を送っていた。

金曜の夜ともなると、日本レストラン『たんぽぽ』へ行き、オーナーのエディーさん(日本人。元気かなあ)と話したり、カラオケタイムには外人どもの中で日本人ただ一人、Kool&The Gang のレディースナイトなどを歌っていた。
余談だけど、黒人の常連さんチャーリーが歌っていたラップのクラシック、YoungMCのBust a move(バスト・ア・ムーブ)リプレイスメント はカッコ良かったなあ。
いつかはあれをカラオケでチャレンジしたい。まあ置いてないだろうけど。
広尾のスマッシュヒッツならあるか。


ある夜、いつものようにエディーさんと「パトカーでつかまるときは、どうやってつかまるんですかねえ」なんてことを話していた。

そして帰り、2時ぐらいだったろうか、50マイル(約80km)制限の道だったので店での話もあったので少しスピードに気をつけていた。そういえば、100メートぐらい後ろからハイビームのやつがいるなあと思っていると、見る見る近づいてきてサイレンを鳴らすではないか、、。

Cop登場!!相手は一人。下手なことをするとここは平和なパームスプリングスといえどもアメリカ。撃たれるので、窓を開けて、大人しくステアリングに手を乗せる。



(**以下、実際にあったやり取りを回想してみた)

コップ:今日はどんくらい飲んでる?

オレ:(飲んでません、といえる相手ではないと悟る)クアーズライトを1本。
   (実際には、クアーズ2本、ターキーのダブルロックを5杯ぐらい。)

コップ:ずいぶん目が赤いなあ、どうしたんだ。

オレ:昨晩ビッグパーティーがあって、吐くまで飲んだんですよ。
   (これは本当だった)

コップ:ずいぶん飛ばしてたなあ。

オレ:いや、50マイル以内だったよ。

コップ:その前の区間は40マイル以内だぞ。
    ちょっと降りて。

オレ:(履物が下駄、但し一本歯ではない)

コップ:なんだその履物は??

オレ:ジャパニーズ下駄じゃあ。

コップ:他に履物ないのか?それじゃあテストできないなあ。

オレ:(少しキレ気味に)はだしでいいよ。

コップ:じゃあ、はじめるぜ。

*ここらで、「これはまじめにやらないとエライことになるぞお」と思い始める。と同時に、気合入れてやり通してやる、と燃えてくる。

**テスト内容は、
天を見上げて30秒直立不動。
One thousand, two thousand,,,,(つまり、1000、2000、、、)と片足を上げた状態で、3万ぐらいまで言う。サウザンドは言いにくいんだよ。昼間しらふでやったとしてもキツイわ。
あと、いくつか項目があったがこっちも真剣勝負。

そして最後におしゃぶり登場。

万事休す。
これでオレは観念した。


(しばらくして)
オレ:どう、数値は?

コップ:−−−−、うーん、低いねえ。

    「じゃあ、気をつけて帰れ。」

オレ:ーーー(えっ、ほんとにいいのかなあ、40マイル区間でオーバーしてるのに、、)

日本だったら間違いなくスピードで反則キップ切ってるのに、この公明正大さというか、キップのよさにすっかり感動して、アメリカという国が好きになってしまった。


そして、4年後の9.11。

残念ながら今は、「好きな国」とは言えなくなってしまった。


遥かなり、パームスプリングス。