1994−1997は、アメリカのカリフォルニア州はパーム・スプリングスにいた(参照 http://d.hatena.ne.jp/amigo_kimura/20060309の最後の部分)。
妄想を抱いて、毎日白球を引っぱたいたり、地元のコミュニティーカレッジのゴルフ学科http://www.collegeofthedesert.edu/Students/Academics/Programs/businesshospitality/index.asp?id=1001 で学んだりした。(ちなみに全米でもゴルフ学科は少ないらしい)。
日本では、A10個のアホ大学生だったが、ここでは結構まじめに勉強し、一応卒業証書も取った。
パームは、避寒地なので当時は基本的に老人が多く(現在はサンフランシスコのゲイ・ピープルがだいぶ移住してきて街も栄えているらしい)金髪の彼女もできるはずがなく、結構楽しいながらもある意味寂しい生活を送っていた。
金曜の夜ともなると、日本レストラン『たんぽぽ』へ行き、オーナーのエディーさん(日本人。元気かなあ)と話したり、カラオケタイムには外人どもの中で日本人ただ一人、Kool&The Gang のレディースナイトなどを歌っていた。
余談だけど、黒人の常連さんチャーリーが歌っていたラップのクラシック、YoungMCのBust a move(バスト・ア・ムーブ) はカッコ良かったなあ。
いつかはあれをカラオケでチャレンジしたい。まあ置いてないだろうけど。
広尾のスマッシュヒッツならあるか。
ある夜、いつものようにエディーさんと「パトカーでつかまるときは、どうやってつかまるんですかねえ」なんてことを話していた。
そして帰り、2時ぐらいだったろうか、50マイル(約80km)制限の道だったので店での話もあったので少しスピードに気をつけていた。そういえば、100メートぐらい後ろからハイビームのやつがいるなあと思っていると、見る見る近づいてきてサイレンを鳴らすではないか、、。
Cop登場!!相手は一人。下手なことをするとここは平和なパームスプリングスといえどもアメリカ。撃たれるので、窓を開けて、大人しくステアリングに手を乗せる。
(**以下、実際にあったやり取りを回想してみた)
コップ:今日はどんくらい飲んでる?
オレ:(飲んでません、といえる相手ではないと悟る)クアーズライトを1本。
(実際には、クアーズ2本、ターキーのダブルロックを5杯ぐらい。)
コップ:ずいぶん目が赤いなあ、どうしたんだ。
オレ:昨晩ビッグパーティーがあって、吐くまで飲んだんですよ。
(これは本当だった)
コップ:ずいぶん飛ばしてたなあ。
オレ:いや、50マイル以内だったよ。
コップ:その前の区間は40マイル以内だぞ。
ちょっと降りて。
オレ:(履物が下駄、但し一本歯ではない)
コップ:なんだその履物は??
オレ:ジャパニーズ下駄じゃあ。
コップ:他に履物ないのか?それじゃあテストできないなあ。
オレ:(少しキレ気味に)はだしでいいよ。
コップ:じゃあ、はじめるぜ。
*ここらで、「これはまじめにやらないとエライことになるぞお」と思い始める。と同時に、気合入れてやり通してやる、と燃えてくる。
**テスト内容は、
天を見上げて30秒直立不動。
One thousand, two thousand,,,,(つまり、1000、2000、、、)と片足を上げた状態で、3万ぐらいまで言う。サウザンドは言いにくいんだよ。昼間しらふでやったとしてもキツイわ。
あと、いくつか項目があったがこっちも真剣勝負。
そして最後におしゃぶり登場。
万事休す。
これでオレは観念した。
(しばらくして)
オレ:どう、数値は?
コップ:−−−−、うーん、低いねえ。
「じゃあ、気をつけて帰れ。」
オレ:ーーー(えっ、ほんとにいいのかなあ、40マイル区間でオーバーしてるのに、、)
日本だったら間違いなくスピードで反則キップ切ってるのに、この公明正大さというか、キップのよさにすっかり感動して、アメリカという国が好きになってしまった。
そして、4年後の9.11。
残念ながら今は、「好きな国」とは言えなくなってしまった。
遥かなり、パームスプリングス。