バレンタイン週か

そういえば、そういう行事もあったなあと・・。

もう関係ないし、会社でもしもらったとしても、お返しが大変。
ホワイトデーのあたりは、順当に行けば、引越しも終わって片付けも終わっている頃。
ひゃー、がんばらなくちゃ。


ちりとてちんは、師匠がなんとか先週末も持ちこたえて、今週は若狭が創作落語を披露して、師匠もジ・エンドという筋書きだろうか?


さてさて、今週も忙しい。

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月刊文春に掲載されている、芥川賞受賞作品「乳と卵」by川上未映子を読んだが、予想以上にひどいものだった。
最近若い子が、大きな賞を取り、それらも読む気も起きなかったが、さすがに読むだけ読んどこうと思ったが・・・。
さらに腹の立つのは、村上龍をはじめとする審査員達が、ようわからんちょうちん批評をしているところ。

その中で、石原慎太郎が、「・・私には、不快でただ聞き苦しい」と述べていてやや溜飲を下げた。

樋口一葉のオマージュ」なんて書かれたりするが、文体が比較にならんでしょう。

と、こきおろしたのだが、読み終わってから、作者インタビューを読んで、あれっ??と思う箇所があった。
結構哲学を読み込んでいるのね、この子は。

「高校の時にカントの入門書を読んで、難しくて良く分からないんだけど、何かコツンという手ごたえがあった」というコメントがあった。もう少し進むと「いまではニーチェやカントが次々に腑に落ちる」ということも言っている。

この語り口は、うーむ、この子はなにかつかんでいるなあ、と思わせるものがあった。
おまけに、埴谷雄高の「死霊」を読んで感激したとも言っているし・・・。

ひょっとすると、意図的に稚拙に書いているのかもしれない(乳と卵は)。

村上龍には、ワシの見えてへんものが見えてるのかもしれん。
or
もうボロボロの文学界を必死に支えるために、ああいうちょうちんコメントをせざるを得ないか。

ただ、申し訳ないけど、この作品を読むための時間がワシにはもったいなかった。

たけくらべ」は、結局何がいいたいのかはわからなくても、何かをワシの心に残してくれたもん。

「乳と卵」は、豊胸手術をテーマにした割には結果がない割には、妙にリアルな生理の描写があったりして、なんか中途半端に不快なものしか残してくれなかった。

みんなどう思うのだろう。


とにかく、今年はカントデビューをせなあかんな。
マルクスもやけど。