週末雑感

夏休み明けの猛暑にめげながらも、なんとか週末を迎えた。
いくつか思うところがある。

戦場ジャーナリストの死
このご時世で戦場に赴き取材する人は尊敬するし、今回の死はとても残念と思う。
そのときの状況はチラッとTVで聞きかじったただけだが、やはりちょっと隙、あるいは甘さがあったのではないか?

シリア、本物の戦場。流れ弾にあたる、狙撃、乱射、爆撃、あらゆる危険が
起こるだろう。
軍人にカメラを向けたら撃たれるというのは、何年か前ミャンマーで長井氏が
身を呈して教えてくれたのではなかったか?

武器こそ持てないだろうが、研ぎ澄まされた動物的自己防衛能力がなければ
戦場には行くべきではない。

高村薫の「太陽を曳く馬」
今まで読んだ高村作品の中ではかなり難解だった。
この本のテーマは絵画の中でも特に色彩・光と宗教、その中でもオウム。
アマゾンの書評を見ると皆かなり絶賛していた。
しかし、最後に福澤の手紙の羅列だけで、あとは読者が良きに忖度(そんたく)
せよ、と言われてもちょっときつかったな。

秋道の殺人と末永の自殺?事故?がシンクロしそうでしない、結局末永は
自殺だったのか、それを幇助されたのか・・・。
最後の一連の手紙を読めばわかるのかもしれないが、読み方が浅いと言われればそれまでなのだが、やはり消化不良でしたよ、高村さん。


佐藤優の「読書の技法」
だいぶ迷った末に買い、半分近くまで読んだ。
自分は3年近く速読訓練をしてきて、今年は今月末で80冊ちょっと。
ただ、この本を読んで、80冊を300冊にしたところで、月に300冊みたいな
話をしているので、ちょっとラベルが違うなと。

その前に、冊数の問題ではなく、熟読レベルを上げよという方が話の根幹と
なっている。

確かに、勉強といえば常に付け焼刃の詰め込み型受験勉強。
読書も上っ面だけなでているような読書。

この先知的レベルを上げて、今までにないレベルの仕事をするには、読書の
モードを買えるいいタイミングなのかもしれない。
しんどいけど、読書ノートというのを作ってみるか。
最初のテーマは何にするかな。


■領土問題
竹島尖閣、はたまた北方領土とかなりかまびすしい。
一つだけどうしても気になることがある。
「日本そのものは、日本固有の領土なんでしょうね??」
おまえ、当たり前だろうそんなこと!! とあなたは答えるでしょう。
では、その証拠を示してください。
小さい島ももちろん大事だけど、まず本丸を確保しようよといいたい。

第二次大戦の戦後処理において、「住み続けてもいいよとは言ったが、領土権は連合国にあるんだもんね」みたいな話が本当に無いのか?

国家の争いなんてホンマにえげつないものだというのは、イラク戦争で見てきたではないか?

政治的、外交的にもっともっとしたたかに行きましょう。


さて今日は夜、ばあちゃんの老健納涼会だったっけ?