今日は休み、と昨日の備忘録

組織移動の狭間でもあり、今日は一日有休をもらい箱根宮の下の温泉に行ってくる。

昨日は夕方会社を抜け出して、先月に引き続き、ムネオ先生と佐藤優氏の勉強会へ。
今回は何を質問しようか、昨日の4時に目が覚めて風呂の中で考えていたのだが、結局「日本の地政学的ポジション」ということにした。

取り急ぎ、昨日の佐藤氏の話の内容。

■先日イギリスで死亡したボリス・ベレゾフスキーの件
ベレゾフスキーは元々オリガルヒ(寡占資本家)の一人。
エリツィン時代に台頭したが、プーチンに国外追放される。
その前に、チェチェン勢力を抑え込むという命をプーチンから受けて色々と
手を尽くしたりもしている。
ベレゾフスキーを追放する役をプーチンから命ぜられたのは、ベレゾフの弟子ともいうべき、ロマン・アブラモビッチ。彼もオリガルヒの一人。

一応今は首つり自殺による死亡とされているが、他殺説も消えていない。
しかし、佐藤氏は自殺説と見ている。
英露の関係は現在よろしくない。MI5とKGBの水面下での駆け引きは相当あるであろう。

ベレゾフスキーには、日本は借りがある。
エリツィン時代に9月3日を日本に対する勝利の日の祝日にする法案が可決したことに対し、日ロ関係悪化を危惧した日本サイドが、ベレゾフスキーを通じて
エリツィンに働きかけ、エリツィンは拒否権を発動した。

なお、オリガルヒとプーチンとの暗闘について良く描かれた映画として
「大統領のカウントダウン」というDVDが出ているそうだ。
モデルは前述のベレゾフスキー。

見てみたいなあ。

■最近気になる地政学ーGeopolitics ということについて
まず、2012年10月13日日経朝刊に掲載された、韓国の毎日経済新聞の囲み記事
の事を紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/amigo_kimura/20121013
自分のブログでも、それを読んで感動したことを書いていた。

さて、現状の領土問題、領海侵犯等、地政学的といえばマイナス面ばかりの
ような気がするが、はたしてそれはリスクなのか、はたまたアドバンテージなのか?
そのような視点で戦略を考えているのは、残念ながら霞が関にも永田町にもいないらしい。

ただ、半島というのは、大陸と海洋の勢力がぶつかるところであり、そこではいろんなことが起きる。
ギリシャ、イタリア等が良い例である。
そういう際には、半島国家単体ではなく、その後ろ盾となる大陸国家とセットで見る必要がある。
たとえば、韓国、北朝鮮の場合は中国とセットで見る等。

一方、日本のような海洋国家の場合は、海洋国家対海洋国家の争いになる。
一番の海洋国家はアメリカである。
その前はイギリスであり、さらにその前はオランダだった。

中国は本来大陸国家だが、今は海洋国家的な部分が前面に出てきて日本とぶつかっている。

ちょっと話はとび、

これからは、広域帝国主義の時代になってくる。
TPPはまさしくTPP共栄圏をつくろうという発想から出ている。

日本の地政学という意味では、元韓国大使小倉和夫氏の「日本のアジア外交」が参考になるそうだ。


あとは、孫崎享氏の本は、思い込みで書いている部分もあるので、正確でない記述があるとのこと。
丹波實氏の「我が外交人生」は結構トンデモ本とのこと。


いやはや、バラバラととりとめが無くなってきた。

この勉強会では、自分の出身大学のIさんと知り合いになれた。
彼とはそのうち、読書会とかやりましょうか、などと話している。


来月は、なんとホリエモンが登場とのこと。
何を質問しようかなあ、??かえってむずかしいかもしれない。