情報というもの

今やネットで情報はあふれかえっているが、「情報化社会」という言葉でにぎわっていたのはバブル本番の1980年代半ばだったかと思う。

そして21世紀、ちょっとわからなければ検索すれば見つからないものの方が少ない。
ただそれで本当にわかったつもり??

実は今、便利なようで非常に危険なところまで来ているのではないか??

1980年代にすでにカルロス・フエンテス Carlos Fuentes という人がこんなことを言っていた。
One of the greatest challenges facing modern society and contemporary civillization is how to transform information into knowledge.
現代社会と文化の中で我々が突き付けられている最大の試練の一つが、情報をいかに知識に構造化するかということだ。
さらに、「技術の進化によって、危機的レベルの情報の断片にさらされている。・・・・。このことは、ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟の中で『学者たちは部分だけ分析して全体を見失っている。彼らのブラインドネスは驚くべき』と言っている」というようなことも書いている。

要するに断片=fragment の洪水にさらされる危険性に気づき、体系化する努力を忘れてはいけないということだろう。

21世紀に入り本格的なデジタル社会になると、ますます情報の断片化が加速化しているし・・・。

さて、それでは情報の体系化、構造化はいかに? というのが最大のチャレンジで、これが書かれて30年後も依然答えが出ていない。

大学ではこういうことを教えていくべきなのだろう。

自分もなんとなくもやっと見えそうでまだ見えないので、これから1〜1.5か月ぐらいはそれをテーマに注力してみようかと思う。