日露交渉はどうして、こういつもすんなりと進まないのか?
4、5年前にロシア語を習いたての頃、チュッチェフの四行詩を目にした時、「ああ、これだ!」と思ったものだ。
日本の政治家でこれを知っている人も少ないのだろうな。
Умом Россию не понять、(ウモム ラシーユ ニエ パニャーチ)
ロシアは理屈ではわからない。
Аршином общим не измерить:(アルシナム オブシム ニエ イズミエリチ)
普通の物差しでは測れない。
У ней особенная стать -(ウニェイ アソビンナヤ スターチ)
それ(ロシア)には、独特の姿かたちがある。
В Россию можно только верить.(ヴラシーユ モージナ トリカ ビエリチ)
ロシアはもう、信じるしかないのだ。
これは自分なりの解釈で、一行目は、
頭では、理性では、などいろいろな解釈がある。
年末に、ウラジオに行ったときに感じたのは、働いているロシア人はひたすら真面目。
地に足がついている。
手を抜こう、だましてやろう、なんて人にはとりあえず会わなかった。
もちろん、悪い人もいれば、マフィアもいるだろう。
でも、領土問題にしても、最後の一行のように「信じるしかない」のではないか?
たのんますよ、政治家のみなさん。