北九州のマックでの刺殺事件、千葉の柏での殺傷事件等々、鉄道の人身事故と同じぐらい普通のことになっているのは、異常である。
国会では、馬鹿の一つ覚えのように賃上げと、年収103万円の壁論争。働いていて賃上げの人、働いていて配偶者がバイトをしている人は、まあそれだけで安定状態にある。しかし、自分もそうだが、働きたくてもなかなか望んだ職につけなく無収入状態の人も少なくない。
国会や世間で話題になっていることのループに入れず、置き去りにされ感にさいなまれ、そういう犯罪に走る人、という構図にはなっていないだろうか?
「人手不足なんだから、なんでもいいから働けよ」というのはもちろん正論だけれども、そう機械的に動けるものでもない。
北九州の犯人は、「その行為をしたのは自分です」と言ったらしいが、教養のない人間んはそういう言い方はしないと思う。教養はあるけれどもなかなか社会には適合できず、右翼的思想があり(それ自体悪いことではない)、酒の量が増え、最終的に自暴自棄になって犯罪行為に走る、そんな筋書きがほんのりと見える(まったく違うかもしれないが)。
そこそこ波に乗れている人の賃上げや、配偶者手当を議論するのもいいが、もっと底辺であえいでいる人たちにも目を向けなければならない。それが政治だと思う。
自分の方は、おかげさまで生まれつき楽天的、脳天気にできているようで、「まあ仕方ない、なるようにしかならない」というメンタリティでずっと来た。これまでも、やばい状況になってもなんとか綱渡りでしのいできたが、さすがに今回は難しいかなあと半分あきらめていたが、捨てる神あれば拾う神あり。というか「捨てる神」というのも居なかったのだと思うが、このタイミングで来年度の西方面への出かせぎが決まったのだった。ちょっとまだ100%は信じていないのだが、しかしその方向で動いている。
先が見えると、年の越し方も違ってくる。なんともありがたい話だ。