朝の哀愁

amigo_kimura2008-07-06

「落とされた 靴見て思う 母子の姿」

今朝は朝一で床屋へ行き、カットとスカルプマッサージを受けた。

9時の開店には少し早かったのでうろうろしていたら、交差点にうちの娘ぐらいのサイズの真新しい靴が片方落ちていた。

なんでやろ?と思ったが、なるほど、うちもよくあるわ、自転車の荷台に乗っていた子供が足をバタバタさせているうちに片方落ちてしまったのだろう。

そういえば、娘をだっこしてエスカレーターに乗っていたら、やはりくつが脱げて、親切な人が拾ってくれたこともあった。


ってなわけで、日曜の朝からちょいと哀愁を感じてしまった。


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昨日は結局前回買ったセオリーのセールでほとんど即決。高かったけれど、下半期バリバリと働くためのモティベーションとしては必要な投資と割り切った。


夜も元気に7時から9時まで合気道稽古。
2時間フルに動いた割にはそれほど疲れなかったが、家に帰ってビールを飲んだら、ちょっとガクンときた。


今朝は6時に起きて、太宰の「斜陽」を読む。これ去年読んだかなあと思ったら、2007年の100冊リストの中には入っていなかった。2006年に読んだのかもしれない。


今日はこれから姉が来るので、午後の合気道稽古は場合によってはパスして、終了時間ごろに、会計係りの集金だけをやるか。

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日曜21時半雑感。

この時間帯は通常は結構憂鬱かもしれない。
自分としては、ワインも1本空けたけど、わりと頭脳明晰(自分で言わないか)。

明日からの一週間は、上司が居ないのだが、やっかいなことが起こることがすでに目に見えており、週末には仕事のイベントがあり、この一週間がもしかしたら今後の展開を決めるぐらいの覚悟で臨むつもり。

まあ、いい年なもので、勝負をすべきタイミングぐらいはわかっているつもり。


今週は、ついに「カラマーゾフの兄弟」を読み終わり、今日は太宰の「斜陽」を読んだ。斜陽は2回目だったらしい。

カラマーゾフは、世界の名著と呼ばれるだけの作品と思うが、ラストシーンはちょっと、それまでのハチャメチャの流れを考えるとあまりにもきれいにまとめすぎたのではないかと思う。

どちらかというと、上巻の方が自分にとってはインパクトが強く、「自由が人を不幸にする」みたいな部分があったが、今の日本を見ると正にそうなのかもなあと思ったりする。

自由で、何をやっても良いと言われ、「勝ち組負け組」を厳然と見せ付けられ、幼稚園に入る前から競争社会に投げ込まれ、格差社会・・・、きりがない。

それならば、社会主義の方が今の日本人にとってはなんぼか幸せなことかもしれない、なんて思ったりもする。
今起きている犯罪のほとんどは、この辺が根っこにあると思っている。


さて、一方太宰の「斜陽」だが、一回目にいつ読んだかまるで覚えていない。でも、するっと読んでそれほど印象に残っていなかったのだろう。

今回2回目読んだが、やはりこの人天才だなあと思った。
「ギロチンギロチン、シュルシュルシュ」が天才なのではなく、人の、特に女性の内面をここまで表現できるのはいったいどういうことなのだろうなあと思う。


カラマーゾフももちろんいいけど、日本文学もよろしく、といいたい。