亀田大毅第二戦

少し早起きして録画してあった、亀田大毅第二戦を見た。
相手はまたしてもタイ人で、それなりに経験もあり、練習も積んできた選手と見受けた。

内容は、解説者の畑山、竹原のコメントに尽きるという感じ。
以下、適当に引用。
・KOはあくまでも結果である、という試合をして欲しい。
・強弱が無いのでもったいない。
・全部強いパンチなので、相手がそれに慣れてしまっている。


1Rから6Rまで、終始亀田が相手をロープに追いつめて、ボディー、顔面を連打するという展開。
ボディーを打ち出すとボディーしか打たないし、顔面は大体がフックなので、ガードの外からのパンチになる。20発に1発ぐらいクリーンではないが顔面に当たるというような内容。
ただし、スタミナだけは証明されたと思う。
判定は、6ポイント差1人、7ポイント差2人の大差の判定。


ちょっと思ったが、周りがあまりに持ち上げ盛り上げすぎて、ボクシングとして冷静に見る目を失っている。正直なところ大毅はパンチ力が多少あり、スタミナがあるだけの割と平凡な選手である。KOKOと周りが煽りすぎると、自分のボクシングスタイルがガタガタになる恐れがある。
今からでも全然遅くないので、ジャブとストレートを主体とした、上下打ち分けができ、時には相手を誘い出して、カウンターも狙えるボクサーを目指してもらいたい。
今の実力では、日本ランカー上位に当たるときついのではないだろうか。

さて、今朝もカレーを食べよう。(昨日の昼から三食連続)

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ランチは、竹の子炊き込み御飯、茶碗蒸しとイカフライ付き。なかなか美味かった。
帰りに、神保町の西秋書店で芸術新潮の「良寛」特集(1989年2月号)を500円で買う。値下がりするのを2週間待ったが下がらんかった。隣にあった同じく芸新の1983年9月号「ナイル」特集をパラパラとめくっていると、藤原新也さんが「動物千夜一夜物語」というシリーズコラムを書いているではないか。なので思わずこちらも200円で購入。

この号の藤原さんのコラムは「牛」の話。インドのバラナシ(ガンジス川の聖地で沐浴で有名)の雑踏で、何千人という人が行き来する中で、藤原さんが病み上がりでボーっと立っていると、150m先から牛がゆっくりゆっくり近づいてきて、最後に藤原さんの前で止まって微笑み、鼻面を胸にこすりつけたという話。

つくりごとのようにも思えるが、そういうことはあり得ると思う。なぜなら自分もインドで似たようなことを経験したから。
インドの牛は貧しくてやせているのが多い。デリーを観光していた時だと思うが、食べ終わったバナナの皮を何気なく1頭の牛に差し出したら、美味そうにムシャムシャ食べた。そして、目を見るとうっすらと涙ぐんだのだ。その時「あー、この牛は前世が人間だったのかなー」と思った。
「そんなわけねーだろ?」とほとんどの人は言うが、輪廻転生とか、動物と気持ちが通じるとか、樹と話すとかいうのは、自分にとって割りとすんなり受け入れられることなのだ。
あと、ニュージーランドの牧草地の牛も、人の背中をわざとドーンとどついて来たり、なかなか愛嬌がある動物だ。


ん?大毅君、5月5日の兄貴の世界前哨戦の日に、もう一度試合するらしい。
何をそんなに急(せ)いているのだろう。昨日のようなボクシングをしてKO出来たとしても、どれほどの意味があるというのだろう。自己満足か?
もっと基礎を積んで、ゲームマネジメントを覚えて、上を目指せる選手にならんとアカン。マスコミ(特にTBSとスポーツ紙)と、にわかボクシングファンにつぶされんなよ!!