ランチタイムの陰謀

森浅間神社からの眺め

今朝は、直行の用事があったので、30分遅く家を出た。その時間を利用して、書道を1枚書いて、フルートを10分吹いて、純情きらりも見れた。今日は下宿人が登場。オープニングテロップの出演者で、なんで1人だけ劇団名が出ているのだろうと思ったら、「劇団ひとり」は芸名だった。今週のきらりは、なんとなくまったりモードなのかな。


外出のついでに、藤田嗣治展を見ようとたくらんで竹橋で降り、東京国立近代美術館へ向かったら、あれ、なんとなく人が多いぞ。入り口の前には長蛇の列。「チケット持っていても50分待ちだって」と誰かが話している。だめだこりゃ。そんなに人気があるのか、藤田嗣治は。
しかも、平日のランチタイムだぜ。こりゃいつか半休とって朝一でいくしかないな。
ゴッホ展もすさまじかったが。


仕方がないので、テクテク九段の方まで歩いてきて、古本屋めぐり。「選択」4月号の巻頭インタビューで、作家の小島直記さんが「生涯の一書」として挙げていた、佐藤一斉の
「言志四録」を探し出して購入。ただし、定価600円の岩波文庫が1800円だった。一瞬ためらったが、レジのお兄さんが、書名を聞いただけで迷いも無く一瞬でその本を探し出したことに敬意を表して買った。しかし、すごい文語体なので読めるかどうか不安。
小島氏いわく、佐藤一斉という人は、儒者で美濃の家老だった人物。「この本は、百遍読んでさらに引き込まれる書」とのこと。面白かった本は沢山あったが、繰り返し読んだ本はいまだかつてない。


ところで、竹橋の方から九段の方に歩いてくると、お堀端の景観を壊すビルが気になる。
あおぞら銀行、その隣にもなにか建設中、あと靖国通りをはさんで「北の丸スクエア」。
これらは、景観を壊すにとどまらず風水的にもよろしくない。ちなみに風水はシロートだが、なんとなく感覚的にわかる。皇居にも悪い影響を与えているのだろうな。
こういう節操のない建設を許してしまう、民度の低さがちょっと悲しい。といいながら、今自分が入っているビルも、良くない気を投げかけているなあ。くわばらくわばら。