オマルのメタファー/そして電子マネーについてひとこと

赤ちゃんのオマルを見て何を思うだろうか。湖とアヒル?、湖の上の足漕ぎボート? うちの娘ははじめてオマルを見てなにをしたかというと、アヒルの頭の横についている取っ手に手を当てて、あたまにつける仕草をする。
うーん、なにしてんだろう?しばらくしてわかった。ジョンソン&ジョンソンの全身シャンプーのポンプを押して、頭につけているんだ。今朝、水をかぶりながら、その実物を見て、「なるほどねえ」確かに少しは似ているけど、ちょっと発想が飛びすぎじゃない??でも、この発想の飛ばしが優れたアイデアを生む。そして、大人になると失われていく。



今朝の「どんど晴れ」は夏美が翼のマンションを訪問。今朝感じた違和感。高級マンションの、呼び出しパネルで、家にいたメイドさんが応えたのだが、その瞬間自動扉が開いた。アンサーしただけであいてしまうのはまずいだろう?「はい、今開けます」みたいなやりとりがあって、はじめて開くようにしなくちゃ。「ディーテイルに神は宿る」by黒沢明、というのはうそ。誰が言ったかはしらない。


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なんか、ここ1ヶ月ぐらい電子マネーがかまびすしい。スイカ、イコカ、ナナコ、サテモ(それはないか)。国民は、どれにしようか、出遅れまいとしてまた踊らされる。
便利なものには常にネガティブな面もあるという、ひねくれた考えかたをするワシとしてはちょっと考えてみた。

(良い面)
・小銭をもつ必要がない、かさ張らない。
・小銭を触らないくて済むので衛生的。
・自動チャージシステムにすれば、残高の心配もいらない。

良いことづくめである。そこであえてネガティブな側面を。

(悪い面)
・自動チャージにする人は、お金の管理がずさんになる。小銭だから、たいした金額にはならないかもしれないが。

・小銭を選んで取り出すという、高度な?知的作業を放棄する。
たとえば、298円の使い捨てカミソリを買うときの作業は、
100円玉2枚、50円玉1枚、10円玉4枚、5円玉1枚、1円玉3枚を瞬時に判別して取り出すという高度なことをしている。
今年、電子マネーを導入した人は、この先一生涯小銭を触らないかもしれない。ということは、上記の知的活動は放棄するということね。

・上記と関連するが、小銭を指先で選んで取り出すという、指の運動も放棄する。

下の2つをしないということは、つまり、アルツハイマーになる確率を高めるというワシの仮説である。
しかし、これは瞬時に答えが出る話ではなく、20年、30年の蓄積の結果であるから、あとは個々人の生き方の問題だ。
先日のサプリの話もおなじような次元の話だと思うけど。

何かを取るということは、同時に何かを捨てるということであることを、常に意識して生きたいものだと思う。