快挙、石井彗!

昨日は、夕方石井が勝ち進んでいて、決勝で当たるはずのフランスのリネールが負けたというので、これはいけるかもしれん、と思い、6時には会社を出て帰った。


その前の塚田の決勝、本当に良い試合だったと思う。金を取った女子二人の決勝戦よりも、強烈に印象に残った試合だった。
あの、相手の中国人の、追い込まれてからの、ふてぶてしいまでのゆったりした帯の結び方。それも3回ぐらい。

じれて、それでも前に出ようとする塚田の一瞬の隙をとらえた背負い投げ。残念だが相手が一枚上だった。


そして石井。日本の大会では判定で優勝したものの、情けない勝ち方だったので、めそめそ泣いていたが、その裏側では、したたかな計算があった。

一本勝ちの日本柔道がもう通用せず、相手に有利な組み手をとらせず、指導をとらせながらでも判定で勝つというヨーロッパ式の柔道。それに順応する以外にサバイバルの道なし、と腹をくくった石井。


それにしたは、決勝まではすべて一本勝ちというのは見事。

決勝もどちらかというと格下の選手。それでも無理をせず、プレッシャーをかけながら確実に勝ちを取りに言った。

あきらかなのは、スタミナでの圧倒的優位性。
さすがに、「人の三倍は練習する」だけはある。また、「人の見ていない時こそ差がでる」とし、全体練習前に、かならず自主トレをみっちりやっているという。


そういうつもりはあまりなかっただろうが、結果として日本の男子柔道を土壇場で救った。



さて、今日は午前中逗子へ向かい、人に頼みごとをする。
ついでに娘を逗子の海に入れようかな。