肥後琵琶、山鹿良之の映画をジェームズと見に行った。
なかなか良かったなあ。映画のメインテーマである小栗判官(おぐりはんがん)の物語は恥ずかしながらまったく知らなかったが、それでも面白かった。
中でも印象に残っているのは、昔「竈(かまど)払い」というのがあり、定期的にかまどのお祓いをしていたそうなのだが、それをするのが琵琶法師の役目だったそうだ。
山鹿氏は琵琶法師であると同時に、僧侶でもあり、その役目も果たしていた。
あと、その小栗判官は彼の十八番であったわけだが、小栗の御墓が神奈川の藤沢にあり、そこを訪ねるシーンがあったが、御墓の前で、般若心経を琵琶を弾きながら唱えていたのが印象的だった。
「そこにー、わたしわー、いませんー・・・」なんていわれたら墓参りなんてそもそもしないわけで、御墓の前でせいいっぱい感謝の意をこめるのがやはり筋かと・・・。
目は、4歳から左目の視力はなく、右目も光をかろうじて感じられるぐらい。指の神経もあまり通わなく、琵琶のテクニックというのはあまり感じられないけれど、唄の方はどちらかというと浪花節に近い感じで鬼気迫るものがある。
なんというか、自分の琵琶に対する狭い考え方が解き放たれた感じがした。
そのあとは、ジェームズとまたチャーリーの店へ行き、JETリンダの演奏を聴いた。
今回もなかなか良かった。
また、独身的遊びができて、妻に感謝。