芥川賞ねえ

毎年この時期になると、月間文春に載っている芥川賞という名の駄作を、反吐を吐きそうになりながら読んでいる。

といいながら今年も買ってしまった。
しかし、なにかと物議をかもした田中慎弥という人は、一度も働くことなく書きつづけてきただけあって文章はしっかりしている。
まあしかし、作家と名乗る以上は文章がまともにかけて当たり前なのだが。

それに、源氏五十四帖を5回も(しかも半分は原書で)読んだのはずごい。

とはいっても、「これが芥川賞といわれても」という心境なのである。

地方の貧しいエリアの近親憎悪とやや倒錯した性というテーマなら、高橋和巳の足元にも及ばないといわざるを得ない。

もう一方の芥川賞は、今週末読んでおそらくまたこき下ろすことになるのだろう。


さて今日は年に一度の自分自身の車検、つまり人間ドック。

この時期にしては意外とすいていて、スムーズに終わった。

いつものように1000円分のグルメカードが出るので、
高島屋の上で寿司を飲みながらプは―。

しかし、寿司が大好きなのに、おそらくもう食べられないで
あろう母のことを思うと少し胸がいたくなる。

あとなぜか、小学生のころ、フルートを横浜西口で習っていて、レッスンの後父と待ち合わせて、ジョイナスの地下で
一緒に海老フライを食べたことも思い出した。

そのあと、スタバで会社のメール処理。

となりの受験生か浪人生のケータイ電話がうるさいので
注意しようかどうか迷ったが、「今、村上春樹の1984読んでるんだけど、難しいんだよねえ」とかいうのを聞いて、プッとなってしまった。

お前、それが難しいんじゃ前途多難ぜよ。
まあでも、頑張れ。お前らにしっかりしてもらわんと、我々世代は死ぬにしねんけん。

では、そろそろ出社するか。