長谷川 vs ウィラポン解説

amigo_kimura2006-03-26

今日の合気道の稽古はなかなかきつかった。
普段はあまりやらないイナバウアーのような格好のストレッチをたくさんやったせいかもしれない。三教は、今日教えてもらった人の足さばきがどうも違うような気がして少し混乱している。合気道とゴルフが似ているのは、10人いると10通りの教え方があるということかな。どこかしら矛盾が生じているのを、自分の中で昇華(この場合消化も含む)しなければならない。

さてさて19時からの長谷川穂積 vs ウィラポン戦である。
久々に内容の濃い世界戦だった。
結果はご存知の通り、長谷川の9RKO防衛である。

序盤から激しい打ち合い。長谷川は左ストレート、左フックをウィラポンの顔面に当てる。ウィラポンローブロー気味の右を再三長谷川のボディーに入れる。「後半になればあれが効いてくるなあ」と思う。ウィラポンの顔面への踏み込んでの右は、長谷川がほとんどヘッドスリップでかわす。

6回長谷川が左アッパーからチャンスをひろげ、KOを狙ってラッシュをかける。
前回この2人は判定だったし、ウィラポンは37歳の高齢とはいえ、なかなか倒れないボクサーだ。それなのに、このラウンドラッシュしていったのには、「根性あるなあ」と思った。ただし、相当スタミナもロスしたはずだ。

7回、8回、疲れもあったのか、ウィラポンに少し攻め込まれ、ポイントを取られる。

さて、むかえた9R。ゴング開始早々に長谷川の右が当たってノックアウト。
左の見せパンチ(ストレート)から、右をあわせた感じ。(長谷川はサウスポーなので、本来彼のワンツーは、右→左だ。その逆をやった)。
なんとなく、ガッツ石松 vs ロドルフォ・ゴンザレスの「幻の右」を彷彿(ほうふつ)させるノックアウトシーンだった。少し鳥肌がたった。

おそらくあの右は、ウィラポンのブラインドから入ってきたので、本人はわけがわからないままぶっ倒れたことだろう。
試合の流れからすると、9、10、11、12回と激しく打ち合って、長谷川の判定防衛かな、と予想していたのである。

9Rの「幻の右21世紀バージョン」はおそらく狙ったのではなく、無意識のうちにでたものだろう。長谷川がウィラポン戦を想定して、すさまじい練習をつんできた証(あかし)でもある。

おめでとう、長谷川穂積。インタビューでも終始クールだったけど、速水もこみち君と電話で話しているときは、うれしそうだったね。


ここで、穂積にあえて注文。
右のジャブは、今回は距離をとるようなパンチしか出さず、もっぱら左ストレート、と左右フック、左アッパーでリズムをつくっていったけど、(亀田の試合の時も書いたけど)やはり今後ジャブからリズムは作るべきだろう。
だから、距離をとる右ジャブではなく、相手にダメージを蓄積し、判定のポイントも取れるジャブを、次の防衛線では見せて欲しい。そうすれば、最強の王者になれるだろう。


亀田よ、これがトップコンテンダー同士のボクシングだ。
いい加減、バラエティに出るのをやめて、練習に専念しなさい。君にはまだまだ課題が多い。マスコミにつぶされるなよ。

そういえば、前座として出ていた、粟生隆寛(あおう・たかひろ)という選手はすごいなあ。
構え、リズム、ジャブ、ストレート、すべてがいい。一番いいのは、上体が常にリラックスしているところ。彼はおそらく、亀田どころのレベルではない。


さて、明日の花見に備えて早めに寝るか。

今朝、朝日新聞のスポーツ欄を見たら長谷川の、「もっと強い相手とやりたい。WBAにも挑戦したい」というコメントがあった。
なかなか見上げた根性だ。バンタム級といえば、かつてはカルロス・サラテvsアルフォンソ・サモラのチャンピオン同士対決というのがあった。ビデオが出ているから一度見たいのだが、高いんだろうな。

久々に、ボクシングマガジンを買ってみようかなと思った。


**写真は、鬼籍に入ってしまった(死んだということ)ウーパールーパーのテキを突然掲載したくなった。
本当に可愛くて、利口でいいやつだったなあ。(2004年12月没)


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(7:20現在)
天気は上々。サクラちゃん、昨日よりは開いてきたかな?
場所取りはいらんだろうな?あとで体操ついでに見てこよう。
昨日の合気道稽古で背中と腰が少し痛い。


今朝、めずらしくゴルフをやっている夢を見た。
3人でラウンドしているが、他の2人は誰だか思い出せない。
フェアウェーとグリーンが堅く、アイアンの番手どおりに打つと大オーバーしてしまう。
最初、トリプルボギーとか打っているが、後半はパーを取れるようになってきた、という何の変哲もない夢。
1ヶ月ぐらい前の、アイアンを取ろうとしたら、入っていたのは書道の筆で、「これでどうやって打つんだー」と困っている夢のほうがおもろかった。
最近見ないけど自分が好きな夢は、空を飛ぶ夢。体を水平にして飛ぶのではなく、立ったまま飛ぶのがミソ。こうやって書いていると、明朝あたり見れるかな?


そういえば、また松岡正剛さんのことだけど、眠る、夢を見るという行為は、アタマの中を編集する作業も兼ねているらしい。だから、寝る前に、その日一日で起きたことを時系列で思い出す、ということをするとアタマがどんどん機能していくとのこと。自分は、それをやる前に眠りに落ちているけど。
そのあたりのことは、「プランニング編集術」直伝!プラニング編集術 (アクション・ラーニング・シリーズ)か、「知の編集工学」知の編集工学 (朝日文庫)に書かれていたと思う。


さてさて、呼吸体操、会場チェックをして、花見の準備。