一歩ずつ

amigo_kimura2007-02-11

昨日の夕方、今朝と合気道の稽古があり、昨日やっと二級の免状をいただく。そして、来月は一級にチャレンジ。
白帯のうちに本部道場にデビューしなくては。平日の夜はなかなか難しいので、平日6時の早朝稽古に行こうかとも考えている。起きれるかなあ。


さきほどやっと、村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」を読み終わった。想像以上の大作で、あるPR会社の社長さんが「あれは面白い」と言っていただけあり、なかなかすごい作品だった。コインロッカーに遺棄された赤ん坊についての取材ドキュメンタリーかと思っていたら全然違った。例えていえば、それほど読んではいないが、ジョルジュ・バタイユのどろどろした性と暴力が倒錯し、それにハードボイルド色と筒井康孝のSFチックなテイストを加えたような感じ。

RYUの予想外の繊細さ、緻密さ、という面もみた。昔、トパーズか何かを読んで、カス小説と思った記憶があるが、それとは雲泥の差だ。この作品に限っては、当時の村上春樹と並び称される値はある。

しかし、先日も書いたかもしれないが、こういう小説の世界の方には、教育の世界に足を踏み入れていただかなくてもよろしい気がする。コインロッカーのような作品を書き続けるエネルギーももうないのだろうが、教育は似合いませんぜ。

2月の4冊目は、安部公房の「密会」にしようかと思う。