ノルウェーの森とフラジャイル

仕事始めの一週間は結構怒涛で、一か月ぐらい働いた気分。
まあ、悪いことではない。

今年の読書は松岡正剛のフラジャイルではじまり、村上のノルウェーの森にバトンタッチした。
ノルウェーを読んだのは25年ぶりぐらいか?


フラジャイルというのは、人間の弱さ、はかなさ、壊れやすさ・・・、まあ一言で弱い部分をいろんな角度から紐といた内容となっている。


で、ノルウェーに一貫して流れていた空気も偶然ながらフラジャイルではなかったか、と思ったわけ。

死んでしまったキズキ君、直子。あとはレイコさん、緑。永沢は一番強そうではあるが、強い人は常に弱いものを隠しているが故の強さ。

合気道には表と裏があり、人間には陰と陽がある。


昔は弱さがもっと許容された世の中だった気がするが、小泉政権あたりから、
いわゆる勝ち組・負け組、弱いものは切り捨てられるような世の中に変わって来たような気がする。


もっといろんなことが許容される世の中であってほしい。


でも、年初にこの二冊を偶然読んでよかった。


自分の弱さをさらけ出したり許容できるが故の強さ、あるいは不安定だから強い(これは甲野善紀氏の本)ということも言える。

もうちっと肩の力を抜いて行きましょう。