マーラーの朝

amigo_kimura2008-04-29

祝日の今朝は6時過ぎに目が覚め、今月最後の本になるだろう川端康成の「海の火祭」を読みながらマーラーの9番を聴いている。
なんて書くとなんとなく優雅。

マーラーはなかなか敷居が高く、音源は一つも持ったことがなかった。
長い、難解という先入観。

聴いていると、メロディーがシンプルではないし、覚えやすくもない。
しかし、音の色というか、が少しラベルっぽいのかなあ、僕の聴いてきたブラームスチャイコフスキーに比べると、暖色系の音というのか・・・。

今後、100円で見つけたら集めて行こうと思う。

一方、川端康成も読んだ記憶がほとんどない。しかし、この作品は男女の複雑な感情の起伏を描いた作品で、え、この人こんな艶っぽい小説を書く人なんだ、という新鮮な驚き。


そういえば、昨日古本とLPについて思いをめぐらせていた。
いつのまにか、ランチタイムは古本屋めぐりからLP屋めぐりに移行している。
2つの違いを考えてみた。単純にいうと、古本は集めても消火するスピードがついていかない。月にがんばっても8−10冊しか読めないわけだから。

一方LPというのは大量に買っても、一日で片面や数曲ならば全部聴くことができる。古本のようにお飾りにはならないということですな。

古本も少しずつは読んでるのだけれど・・。


考えてみたら、CD、ipod文化になってから、後世に残る名曲なんてのは生まれてないな。

文学の方も、最近のなんとか賞受賞作品を読んでもお寒い限り。
これも、ちゃんとした装丁の本で読まなくなったからなのかなあ。まあ、そもそも良いものを読まなくなったせいだろうとは思うが。


そういえば、松岡正剛千夜千冊遊蕩編の志賀直哉はよかった。家に暗夜行路あったかなあ。教科書に載るようなこの作品は、出た当初は評価がまるでバラバラのような作品だったらしい。


さて、飯食べて、合気道の稽古へ行ってこよう。