達人と会う

今日は合気道とオーディオの達人、そしてステージ3の肺がんから立ち直ったK先生のお宅にお邪魔した。

家を新築して、自分のオーディオルームがなくなったと嘆いていたが、近くにアパートを借りてというか、そこはご自身の持ち物なのだが、いずれにしても以前のようなオーディオ生活が戻ったようだ。

びっくりしたのは、フェルトのような布にレコード針がついていて、カートリッジの外枠に輪ゴムで巻いただけなのだが、電線とつながっているわけでもない。「どうして音がなるんですか?」と聞いたら、なんと静電気を起こして鳴らしているとのこと。また、いわゆる金属の針だけではなく、竹の針、下敷きのようなプラスチック素材を尖らしたもの、なんでも針にしてしまう。まさにオーディオの達人。

 

また、合気道では、20代のころ本部道場で木剣を振っていたらそれを植芝盛平が見ていて、普通は「なんだその振り方は」と怒鳴られるのが常だったそうだが、その時「あれは誰だ? 彼は上手いな」と言われたそうだ。

10時にお邪魔したのだが、気がつくと2時になっていて、さすがに疲れたのでおいとました。

 

家に帰ってどーっと疲れ、なんとかアイロンかけをした。

そのあと、ブルックナーを聴きながら、気功、肥田式、そして合気の振り魂をやったらなんとか復活。

 

それにしても、肺がんを抗がん剤放射線で消してしまうのだから、やはり人間を超越しているK先生であった。