トーチストーリー4

前回はメディアトラックの話だったが、今回は沿道のメディア対応。

といっても、長野の時はリレールートのローピングが結構アバウトで、沿道の観客との境界がかなりカオス状態だった記憶がある。なので、ここでの業務は正直なところあまり記憶にない。

ただ、あまりのカオスに後半に、プロレス会場などで通路整理をするような会社を導入したのだが、そこのスタッフのガラの悪いこと。観客がランナーと一緒に歩いていると「お前なに歩いてるんだよ」とかひどい言い方をしていて、「おいおい大丈夫か?」と思ってみていた。

東京2020の方は逆にかなりびしっと境界線が確保されていて、メディアといえどもリレールートに入ることは許されなかった。なので、広報の業務のメインが、ルート上に入ってくるメディアを取り締まる、いわばポリス的な役割になってしまっていた。

広報のマインドとしては、「いかに良い写真や映像をとってもらうか」ということなので、個人的にはある程度は見て見ぬふりというのをやったわけだけれども、警備担当者から時々「ルート上にメディアいるよ」とか、「ランナーとの並走をやめさせて」などトランシーバーで入ると対応するなどが、主要業務となっていた。ただ、広報の責任者がメディア排除に燃えるタイプで、彼は元々がイベント屋なので、「こいつわかってないな」と思いながら見ていたのだが。その彼も、リレー日程のど真ん中である問題で消えてしまうのだが・・・・。

 

というか、東京2020では自分はそもそも聖火リレー担当ではなく、パラリンピック広報担当だったのだが。ところが、聖火リレーが始まる直前でリレー広報担当が複数辞めてしまい、長野で自分が聖火リレーをやっていたことを知っていた人から「木村さーん、ちょっと手伝ってくれない?」ということでおはちが回ってきたわけなのだが。

そこの部分はまた今度。