歴史小説考とゴルフコンペ

今日からやっと次の本、津本陽の「黄金の天馬」に入った。今自分が力を入れている合気道の開祖、植芝盛平翁のことを描いた本。
読み始めて、それなりに盛り上がって来たのだが、なんとなく「あれっ?」という感慨を抱き始める。なんなのかなあと考えたのだが、もしかしたら文章があまりお上手ではないのかも。調査・取材も粗いような気がする。津本氏は、歴史小説家としては結構名が通っていると思ったのだが、今までほとんど読んだことがなかったのだ。

歴史小説といえば、なんといっても司馬遼太郎さん。もちろん全部ではないが相当な数を読ませていただいているし、今さら司馬さんのことを批評するつもりもない。

司馬さんもいいけど、特に男子たるもの必ず読んでもらいたいのが、山岡荘八徳川家康全26か28刊徳川家康(26) 立命往生の巻 (山岡荘八歴史文庫)新潮文庫かと思ったら講談社だったのかな?)。今自分の姉が一生懸命読んでいるみたい。
既存体制を壊すのは勢いがあれば出来ることだが、そのあとずっと治めることが難しい。その答えの片鱗がこの本にはある。

そして、以外と盲点なのが、北方謙三。以前に同じようなこと書いたような気がするが、「武王の門」武王の門(上) (新潮文庫)を読んだ時は本当に感動した。歴史の中ではほとんど日の当たらない、南北朝時代のしかも九州を舞台にした、とてつもなく熱い物語。友だちに貸したまま返ってこなかったが、ぜひもう一度読みたい。三国志13巻も読み、これはこれで面白かったが、やはり「武王の門」の方がエキサイティングだったような気がする。

あっそうだ、これを忘れてはいけない。船戸与一の「蝦夷地別件(上・中・下)」蝦夷地別件〈上〉 (新潮文庫)歴史小説の部類ではないかもしれないが、紛争地系ハードボイルド作家が、江戸時代後半の北海道(道東)のアイヌの世界を舞台に書いた渾身(こんしん)の力作。小学生の2,3,4年と釧路に住んでいたので、「あの土地でかつてそんなことが起きていたのか?」と驚いたし、ストーリーのドライブ感もすごかった。小説といえども、かなりな部分史実に基づいていると思われる。


というわけで、頼みますよ津本先生。


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最近は運動といえばもっぱら合気道で、かつて人生を賭けたゴルフといえば、丸1年以上クラブも握っていなかった。
そんな中で、先ほど会社のコンペに誘われてしまった。うーむ、誘われたり勝負を挑まれたりすると、性格的に断るわけにはいかない。二つ返事でOK。自己申告ハンデは15。

てことは、週末打ちっぱなしにも行かなアカンなあ。土日の早朝に行くか。
目標スコアは、ゴルファーたるもの一度コースに出たら、パープレイを狙うのは当たり前。といいたいところだが、正直なところ「100は叩きたくない」が本音。
しかし、合気道やらストレッチポールやらで肩関節が格段に柔らかくなっているので、スイングもニュートラルになっているはず。(元々身体、特に関節がガチガチだったので、ゴルフ留学していた頃などのビデオを見ると、正視に堪えない醜いスイングだった)
リアルな目標としては、コースも一度やったことのある割合簡単なコースなので、90切れたらいいな。結果は、いくつ叩こうが正直に報告する予定。

大体において、やることが増えるとさらに増えるのが常なので、バンド活動も始まってしまうのだろうか。そうなると、いよいよ嫁さんに怒られるなあ。