インテリジェンスとは

昨日は会社を3時に抜け出して、ある政党の勉強会へ行ってきた。
まあ、ムネオ先生のいるところと言えばすぐわかってしまうのだが。
そこに、インテリジェンス専門家の佐藤優氏が参加。
彼の「自壊する帝国」を読んで昨年からロシア語をはじめた関係もあるので
ちょっと話を聞いて来た。

ムネオ先生は元気だった。自分ももうこの年で、その人がどんな人なのかはだいたい直感でわかる。ムネオ先生は別にうさんくさいところなどなく、まっすぐな政治家という印象を受けた。

佐藤優氏は、主に先月の森ープーチン会談の話。
ここに書かない方が良い話もいくつかあったが(現政権に関することなので)
ざっくり言うと
・対談の長さは1時間13分。前職の人と会う時はプーチンは大概30分なので、破格の扱いだった。
・今回の目的は対話をはじめる環境づくりだったので、進展がなかったのは当たり前。
・次の安倍総理訪ロで、話を進めて、いつになるかわからないがプーチン訪日で決まる見通し。
そこで決まらなければ、当分進展はしないだろう。
・森氏はプーチンに会う前に、ピョートル・ストルイピンの銅像に献花しているが、これには2つのメッセージがある。
 1.シベリア、極東の開発・発展には協力する
 2.反体制派の弾圧については黙認する
プーチンはストルイピンを崇拝している。

・日ロの協力の要点としては
 1.エネルギー協力
 2.農業協力
 3.スポーツ交流ー オリンピックに柔道を残すことにプーチンも協力する
 4.北極海航路ー 今これが注目されているが、この航路は宗谷岬津軽海峡を通過しなければならない。ということは北方領土問題で日ロに緊張があってはならない。ということは、領土問題が解決されなければこの航路は実現しない。

シェールガス問題/ 佐藤氏はローマ法王が今回現職で退くこと、それは598年前以来、という話までさかのぼって説明。
ちょっとその部分は展開が速くてついていけなかったが・・・。
いずれにしても、「その時に何が起きていたか」を知れば、わかると話していた。

それで、アメリカにシェールガスがじゃぶじゃぶ出ると(2030年目標)、アメリカは本来目指していた孤立主義に戻れる。中東からは全面的に手を引く。
日本はエネルギーをアメリカのみに依存していると、アメリカは値段をどんどん釣り上げてくる。
なので、エネルギーに関しては、ロシアを含めた分散政策が良い。

だいたいそんな内容だったか。

自分は最後に、オープンソースインテリジェンス→公開されている情報からいかにして真の情報をつかむのか、その方法を教えてほしいと質問。

たとえば、アルジェリアの事件なども、事件が起きる前の日付以前という条件を入れて検索すると、フランスやアルジェリア国軍の動きが浮き彫りになってくるらしい。

グーグルも、使いようでいろいろ引き出せるのだなと思った。


いやはや、佐藤氏、なかなかすごい人だった。

来月も出ようかな。