タパレスに足りなかったのは・・・・

今回もレミノで無料で見れるというので、見てみた。

まだ2団体統一ぐらいかと思ったら、スーパーバンタム2試合目で4団体統一というのはちょっと異常なスピードではないか? というか、そのぐらい井上が世界に認められているということだが。

さて、予告のトラッカーなどを見ていて、パッキャオのトレーナーが入ったというので、「これはなかなか油断できんな」と思った。

さて、試合結果の方は皆の知るところだが、パッキャオからタパレスが一番学ぶべきだったのは、強い相手を恐れない根性だろう。

パッキャオの試合は日本ではほとんど放送がなかったため、初めて見たのが、メイウェザーとの対戦だった。あの試合では、パッキャオは1ラウンドから猛然とメイウェザーに襲い掛かり、倒そうとしていた。結果的に僅差の判定負けとなったが、後先考えないあの戦い方(考えてたのかもしれないが)は強く印象に残った。

 

今回タパレスはあまりにも慎重になり、井上のパンチを食わないことがプライオリティになっていたように見えた。4回のダウンはともかく、9回あたりはよいジャブ、アッパーでなんどか井上をのけぞらせていた。ただ、流れ的にペースを完全につかまれていたし、ダメージも蓄積していたので時すでに遅し。もし、タパレスに勝ち目があったとしたら、最初からイチかバチかで倒しに行くようなボクシングをしたら、だったと思う。それでも確率は1,2割だっただろうが。

 

もう一つ試合前の印象的な映像があった。若いボクシング選手との食事会で井上が語ったこと。「試合の時、相手のことどう思っている。ぶっ倒してやる、ぶっ殺してやると思っている?」「俺はゲーム感覚なんだ」「どうすればゲームに勝てるか?パズルが全部カチッと合ったときに倒せる」

つまり、昨日もゲームに勝つための準備はすべてやりつくしていたということで、仮に1ランドからタパレスがラッシュしてきても、それも想定内だったということ。そのために、1階級上のスパーリングパートナーも海外から呼んでもいた。

 

最後にもう一つすごいのは「来年再来年はこの階級でやってく」という宣言。

正直、スーパーバンタムは昔のジュニア・フェザー。所詮ジュニア階級なのだ。だから、早めにフェザーに転向を標ぼうするとも思ったが、1階級上げることによる、相手のパンチの重さ、自分のパンチの効かなさなども、冷静に判断しているということだろう。

自分としては、あのイカサマ体重オーバー戦略で「神の左」を引退に追いやったネリーにキツいお灸をすえてもらいたいところだが・・・。

 

さて、明日からは、2年半前の東京オリ聖火リレーと、25年前の長野成果リレーの振り返りでもしてみるかな。東京では逮捕者も出ているが、両方経験している数少ない人間としては、なんらかの、断片的でも文章に残しておきたいのだ。