小澤征爾が亡くなったので、日曜の夜のEテレクラシックは、小澤さん特集だった。
2002年、つまり小澤さんが66歳ぐらいの時の、正月のウィーンフィル公演をやっていた。日本人としてあそこに立つのは最初で最後なのかもしれない。
印象に残ったのは、楽団員の心を一瞬にして一つにするすごさ。どことなく合気道に通じるようなところを感じた。そもそも小澤さんは、民族とか国境とかを超越したところがある。あの明るさとオープンさがあったからこそ、カラヤンやバーンスタインの懐に飛び込んでいけたのだろう。
晩年はなかなか思うように指揮ができず、歯がゆい思いをしたのだろう。
中古LP屋さんで、たまに小澤さんのレコードを見かけるので、少しずつ集めてみようかと思う。 合掌。