モンスターVS悪童

モンスター井上尚弥の次の試合が5月6日、東京ドームで、山中慎介をインチキで引退に追いやった、悪童ネリになりそうだ。ドームでのボクシングは、何十年か前に、マイク・タイソンが初の敗北をバスター・ダグラスに喫した試合以来とのこと。

実は自分はその試合をドームに観に行ってたのだった。よく覚えてはいないが、抽選で申し込んだのが当たったのだったが、抽選で当たっただけあって、かなり後ろの席で、当然実況アナウンスもないので、「あれー、なんとなく倒されたなあ、あ、終わった」みたいな感じだった。

ま、タイソンも後半は結構だらけてきて、コンディションもベストではなく、ピークも過ぎていて、なんとなく負けてしまったという感じだっただろう。

 

さて、モンスター対悪童の方だが、井上は「ネリとの一対一の勝負しか考えないが、ネリが前回の日本でのことを持ち出すようであれば、こちらも山中さんやファンの無念の思いを背負ってやる」というようなコメントをしたらしい。

いやー、かっこええなあ。

ネリのことは良くは知らないが、おそらく井上がこれまで戦った中でパンチは一番重いだろうから、当然一番スリリングな試合となるだろう。

 

話はちょっと変わるが、やはりバンタムでこれまでで最強といえば、カルロス・サラテではないだろうか?当時は日本では放送がなく、自分はボクシングマガジンを毎月買っていたので、名前は良く知っていた。当時のバンタムと言えば、サラテ、アルフォンソ・サモラ、ルーベン・オリバレス、ルペ・ピントールなどとメキシコ勢が牛耳っていた。

フェザー級といえば、アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)だな。

日本のロイヤル小林がアルフォンソ・サモラに当然のごとくKOされ、確か階級上げて、アルゲリョにも挑戦して、ボティでKOされたのではなかったか?

カルロス・サラテはユーチューブで探してみようかな。

 

井上には、のちに伝説となるようなチャンピオンと、ピークを過ぎる前に戦ってもらいたい。本人もそれを望んでいるだろう。

日曜日二つの快挙

昨日はTVで二つの快挙を見た。

あ、その前に6時に朝家を出て、7キロほどランニング。日没は確実に遅くなっているが、日の出はまだまだ遅いなあと感じる。1週間前に同じようなコースで左ひざが痛くなったが、今回は大丈夫だった。独自の膝マッサージに加え、週刊誌で見た腰痛兼ひざに効く体操が良いのかどうか?

 

さて、まずは昼にスタートの大阪女子マラソン。今、パリに向けてどうなっているのかほとんど知らないが、新谷仁美がペースメーカーの一人になっているのは驚いた。

松田瑞樹はまあ知った顔。さて、ハーフを過ぎたあたりで前田穂南がスパート。そのまま独走態勢で、30キロ過ぎたあたりでケニアの選手(ペースメーカーの一人かと思っていた)に抜かれたが、そのまま引き離されずに50-60mの差を保ち、なんと日本女子記録を18年ぶりに更新。知り合いがSNSで「1位を指しに行けよ」とほざいていたが、走ったことがない奴に限ってそういうことを言うし、ボクシングで最終2ラウンドあたりで「なんで今行かないんだ」とかも言う。

いや、あの走りは世界をとらえる希望を見せてくれたものだった。

 

さて、次は大相撲。ある意味予想通り横綱照ノ富士と関脇琴ノ若の優勝決定戦となった。照ノ富士は前半、「いつ体を痛めて球場するかなあ」なんて思って見ていたが、徐々に力強さを増し、結果的に横綱相撲で優勝した。まさしくあっぱれ!!

というか、今回の初場所はいったい何人が休場したのだろう?というぐらいの休場者の多さで、ある意味盛り上がりに欠けたともいえる。まあでも最後はよかった。

 

ということで、自分もいろいろと頑張ろうという気になった日曜だった。

土曜雑感

今朝は4時前には目が覚めており、走ろうかなあと思いつつも寒いし(マイナス5度ぐらい?)、布団の中でグダグダしてしまった。結局起きたのは6時半ぐらいかな。

そろそろ寒の底に来ているのかなあという感じ。

 

さて、聖火リレーの話は途中になっているが、日経の「私の履歴書」武藤氏の話は東京2020の話に入ってきた。最初の頃は少し面白かったが、徐々に政治家、企業トップにありがちなつまらない話になってきて、読むのをやめてしまったが、東京2020になると、また少し読む気が起きてきた。

 

自分の武藤氏の評価は、中から見ていても、可もなく不可もなく。まあ、役人としての仕事をちゃんとやったとしか言いようがない。一方、あのコロナ下の難しい状況を乗り切ったのは、中村英正氏がいたからではなかろうか?立場はGDO=ゲーム・デリバリー・オフィサー。大会会期中はMOC(メイン・オペレーションセンター)チーフ。3年近く経って振り返ると、あまり話題にもならなかったが、彼の果たした役割は極めて大きかったと思う。

 

自分は聖火リレー業務を終えて、パラリンピック担当に戻り、パラ関係の対外用資料を作ったりしていたが、重要な局面で、直メールで中村氏プラスその他大勢CCに入れて、メールで相談し、迅速に決められたことがあった。ちなみに自分はごく末端の広報局員だった。彼の判断の速さを見て「役所にはまれにみる優秀な人だなあ」と瞬時に理解した。ただ、組織の上の人と直メールでやりとりしたことについては、直属の上司からは、「木村さーん、ああいうのはさあ、ちょっと困るんだよねえ」と言われたものだ。

「おまえもPR会社出身だろうが?」といいたかったが、これは出身がどうのというよりも、性格的なものなのかな? その後もちょくちょく上の人と直接やりとりするたびに、苦言を呈されたのであった。

ただ、一刻を争う状況で、どんくさい職制を通じて上げていくのではとても間に合わないので、自分の取ったアクションは間違いではなかったと確信している。

いつかまた、一緒に仕事をしたいと思う、数少ない一人ではあるが、今は財務省の要職で活躍されているようだ。

 

話は変わり、今週から就活再開で、そうなると急ピッチで動き出すタイプなのだが、某公的機関についてはちょっと出鼻をくじかれた。

大学の卒業証書のコピーが必要と書いてあり、ハロワで安曇野の家にはなく、横浜の家に行けばあると思うと話し、それをその公的機関にハロワから伝えてもらい、折り返し連絡を待っていた。

その間に、今一度応募要項をじっくり見たのだが、なんと、専用の応募票と履歴書があり、それを取得するには封書で請求し、中に切手を貼った返信封筒を入れよと書いてあった。はっ??この令和の時代に何言ってんねん? そんな体質だから、いろんな大事件が起こるんだろうが??応募者が時間と金を使って、そんなもの取り寄せるかね?

ということで、その機関から電話が来た時に、こちらからお断りした次第。

こんなことでは日本の国〇はお寒い限りと思ってしまった。

 

というわけで、出鼻をくじかれながらも、来週からぼちぼちエンジン回転数を上げていく。

那須川天心のこと

前回のボクシング祭りの話で、肝心の那須川天心の試合に触れるのを忘れてしまった。

「前の2試合から進化した自分を見てほしい」という前振りがあったらしい。その前に、能登半島地震に対し那須川は1500万円の寄付をしたそうだ。えらいなあ。

例によって「売名行為」というコメントがネットでは書かれていたようだが、そんなことどうでもいいだろ。身の丈にあった寄付をするという行為がすばらしい。

脱線するが、杉良太郎は、今回も数百名規模の炊き出しを行ったらしい。芸能人も売名行為と叩かれるのだろう。それもどうでもいい。

杉さんの場合は、もはや、なんというか被災地救援道というか、武道の領域に入っているような気がする。

 

さて、天心君だが、そうですね、かなり変化していた。これまでは、パンチが外側からバシャバシャと打っているイメージで、ダメージをしっかり与えるようなパンチではなかった記憶がある。今回はジャブもストレートもインサイドからノーモーション気味に出ていたように見えた。また、ボディ打ちもかなり効く打ち方をしていた。もうちょっと打ち合いモードになったときにどうなったかを見てみたかった。本人ももっとやりたそうだった。ということで、次回の世界ランカーとの試合を楽しみにしている。

 

あとは、井上尚弥のことはタイソンもかなり評価しているのが興味深い。あと、以前パッキャオと対戦したなんとかというボクサーは、井上はある意味パッキャオよりも優れたところがある、と言っていた。期待されるのは、本当に強い対戦相手かな?

 

マイク・タイソンは生涯というか全盛期にそういう相手がいなかったので、かわいそうだった。負けた試合はピークを完全に過ぎていて、スピードも落ちていたので、そこで評価するのは難しい。

 

モハメド・アリジョージ・フォアマンジョー・フレージャーケン・ノートンなどが群雄割拠していた状況がタイソンにあったら、彼もより充実したボクサー人生を送っていただろう。まあ、今でも十分幸せそうではあるが。

 

昨夜のボクシング祭り

無駄にアマゾンプライムの代金を毎月払っている。村田諒太のタイトル戦がプライムだったからかな。アマゾンでは最近はあまり物を買ってないし。

 

で、昨日の那須川天心第3戦と寺地拳四郎のタイトルはプライムだったので、一応見てみた。

 

まず、辰吉ジュニアの8回戦。相手は那須川天心の初戦の相手。うーん、辰吉はお父さんのレベルにはほど遠いかな。センスというか、スピードというかパンチの出し方。

日本チャンプにはなれるかもしれないが、世界はチト難しいかな。

次の、ユーリ阿久井のタイトル挑戦。相手は無敗のウクライナチャンピオン。チャンピオンは終始ロープを背に逃げ回りながらも時々トリッキーな反撃をしてくるというスタイル。ユーリも時々良い攻撃をしていた。さて、これまでの判定では、健闘もむなしく僅差の判定で敗れる、もしくはドローというのが相場だったが、今回はなんと大差の判定勝ち。いやー、世界戦のジャッジも変わったなあと、感慨もひとしおだった。ボクサーの人生が変わるんだもんね。

 

さて、寺地対カニサレスの2つのベルトがかかったジュニアフライ級の防衛線。カニサレスは日本人キラーという位置づけ。寺地は前回もかなり苦しいながらも9ラウンドで劇的なノックアウトをした。さて、今回は初回からこれぞどつき合いという内容で、倒し倒されの展開。そのあとはダウンこそなかったが、毎ラウンド激しい打ち合い。寺地のかなり良いボディー、時としてローブロー気味も含めて入り、カニサレスも弱ってはいるが、毎回ラスト20秒ぐらいで寺地をダウンの2歩手前ぐらいまで追いつめていた。クレバーだったのは、11,12のラスト2ラウンドを寺地がアウトボクシングを選択し、それをやり遂げたこと。判定は僅差だったが、勝ちは勝ちで、これは立派だったと思う。

井上尚弥の盤石な防衛線も良いが、こういうスリリングさは、なかなか見させてもらえないかな。次に階級を上げたときに、そういう場面も見れるかもしれない。

 

さて、本日は直近の会社からやっと離職票が届いたので、久々に松本のハロワに、娘を松本に送りつつ行ってきた。ところが、直近は4か月しか働かなかったので、今回の離職票は無関係と言われてしまった。そのかわり、前々職のもので手当がでるかもしれないとのこと。待っていたこの1か月間はなんだったのか? まあ、嫁のリハビリ期間でもあったので、この時間はこれでも良かったのかもしれないが。

 

さて、明日からぼちぼちネットで職探しでもするかな。

 

トーチストーリー9

まあ、感動したこともたくさんあったが、ネガティブなこともそれなりにあった。

最初のころ、イベント屋さんは武闘派が多いということを書いたが、カメラマンさんも、ムービーにせよスティルにせよ、なかなか武闘派が多い。

また一方、県警さんもフレンドリーな方も多いが、公務に忠実で、それを妨害すると大変なことになるのは、長野五輪でも経験済み。

聖火ランナーには、アシストするいわゆるフライングパーソンというのが必ず一人並走し、また、県警さんが6人ぐらいで囲んで警護しながら走っていた。

でまあ、時と場合により、テンションが上がったカメラマンさんが県警さんに対して、「邪魔だ、どけっ」みたいな暴言を吐いたとか、吐かないとか。

また、NHKさんのM1というメディアカーが入れない狭い場所では、ハンディカメラ部隊とスイッチするのだが、そのハンディの人たちに向かって、スティルのカメラマンが暴言を吐いたとか吐かないとか。

逆に、そのハンディの人が、フライングパーソンをグイグイ押したとか、押さないとか。

まあ、いろいろありまして、そういう話はすべて自分に上がってくるので、それはしかるべくエスカレーションをしていた。

 

時と場合によっては、同じ広報車両にのっているカメラマンさんたちに、「県警さんからこういうクレームが上がってるんですけど、県警さんに「じゃまだ、どけ」とか言った人います?」なんて直接聞いたりもした。

 

まあ、何十年に一度しかないイベントの現場だから、みんなそれぞれテンションが上がって、いろんなことが起きたわけです。

雨の日の城の石畳ですっころんだカメラマンさんも居て、その場面がバッチリウェブのライブ放送に映っていたなんてこともあった。四国の某新聞のカメラマンさんはその日は2回もこけてたけど、大丈夫だったかなあ。

 

それもこれも、今となっては良き想い出。

 

トーチストーリー8

聖火リレーの話もだいぶ終わりに近づいてきたかな。10話ぐらいで終わりにしようか?

さて、「コロナも遠くになりにけり」だけど、そもそもコロナ大爆発で2020が1年延期になったわけだ。なので、聖火リレーがスタートした2021年3月後半はコロナ真っ盛りで、「不要不急の外出は自粛」ムードが蔓延していた。

急遽リレー仕事に巻き込まれた自分としては、リレールートで観客から玉子を投げられたりとかもあるだろうな、というぐらいの覚悟はしていた。

 

ところが、各県では大変な歓迎ぶりで、新聞やTVの報道論調とはまるで違う光景が、リレールートでは展開されていた、ということを明記しておきたい。人々は正直なところ自粛疲れで、外出する目的が必要だったのだと思う。

 

ただ、スタッフは基本ローピングした中で作業をしているので、外にいる大勢の観客の視界を妨げることが多々あった。特に西の、紀伊半島のあたりでは(県は特定しないが)、「おい、どけ、蹴っ飛ばすぞ」なんて言葉も頂戴したのであった。

 

そういうこともあったが、大歓迎ムードの中、露払い的にリレールートを走り「みなさーん、まもなく聖火ランナーが来ます。あと3分ぐらい。声は出さず、拍手などでお迎えくださーい」なんていいながら、胸がなんども熱くなったのだった。

愛知のとある都市での出発式の様子