那須川天心のこと

前回のボクシング祭りの話で、肝心の那須川天心の試合に触れるのを忘れてしまった。

「前の2試合から進化した自分を見てほしい」という前振りがあったらしい。その前に、能登半島地震に対し那須川は1500万円の寄付をしたそうだ。えらいなあ。

例によって「売名行為」というコメントがネットでは書かれていたようだが、そんなことどうでもいいだろ。身の丈にあった寄付をするという行為がすばらしい。

脱線するが、杉良太郎は、今回も数百名規模の炊き出しを行ったらしい。芸能人も売名行為と叩かれるのだろう。それもどうでもいい。

杉さんの場合は、もはや、なんというか被災地救援道というか、武道の領域に入っているような気がする。

 

さて、天心君だが、そうですね、かなり変化していた。これまでは、パンチが外側からバシャバシャと打っているイメージで、ダメージをしっかり与えるようなパンチではなかった記憶がある。今回はジャブもストレートもインサイドからノーモーション気味に出ていたように見えた。また、ボディ打ちもかなり効く打ち方をしていた。もうちょっと打ち合いモードになったときにどうなったかを見てみたかった。本人ももっとやりたそうだった。ということで、次回の世界ランカーとの試合を楽しみにしている。

 

あとは、井上尚弥のことはタイソンもかなり評価しているのが興味深い。あと、以前パッキャオと対戦したなんとかというボクサーは、井上はある意味パッキャオよりも優れたところがある、と言っていた。期待されるのは、本当に強い対戦相手かな?

 

マイク・タイソンは生涯というか全盛期にそういう相手がいなかったので、かわいそうだった。負けた試合はピークを完全に過ぎていて、スピードも落ちていたので、そこで評価するのは難しい。

 

モハメド・アリジョージ・フォアマンジョー・フレージャーケン・ノートンなどが群雄割拠していた状況がタイソンにあったら、彼もより充実したボクサー人生を送っていただろう。まあ、今でも十分幸せそうではあるが。