少し打ちのめされたイラン映画

今日は朝10キロ走り、午前中はロシア語ラジオ会話と、Pythonプログラム。

午後は、13時からbs2でイラン映画「友達の家はどこ?」を観てみた。

うーん、軽く頭を殴られた感じ。

1987年の映画でイランの田舎が舞台。

学校で小学年の教室の話。主人公アフマド君の隣の子が、ノートを持ってこずに紙切れに書いてくるので、これが3度目で先生が「次にノートに書かなければ退学」と言われてしまう。帰りに二人が歩いていると友達がこけて膝をすりむいたのをアフマド君が水で洗ったりするうちに、ノートを自分のカバンに入れたまま家に帰ってしまう。

帰宅後、お母さんの手伝いをしながら宿題を開始したとたんに、友達のノートに気づいてします。アフマド君が「返さなきゃ」と説明しても、母親に事の重大性までは伝えられない。「明日でいいじゃない」と。

友達の家は、なんとなく5キロぐらい離れた町かな。一度走っていくが誰に聞いてもわからず引き返してくる。

そしたら、アフマド君のお爺さんが「タバコをとってこい」と執拗に命令。

爺さん友達に「本当は持っているんだ。でも、子供ころに厳しくしつけないとダメなんだ。4日に一回は、理由をつけて殴らないといけない」、という部分は本当に腹が立ったが、これが本来のイラン文化の一部なのだろうな。

横で話していた、ドア屋のおっちゃんが友達と同じ苗字のようなので、何度も話かけるが、聞いちゃいない。ロバに乗ってまた同じ町に行くのをまた追いかける。しかし、ロバって石の急な階段もトコトコ登るんだなあ。でも、結局そのおっちゃんの苗字は、どのエリアではたくさんあり、人違い。

最後に親切なおじいさんが教えてくれ、家について行ってくれる。しかし、ノートを渡すシーンは出てこず、オーディエンスは「???」となる。

外はとっくに真っ暗で、アフマド君はなんとか帰宅。しかし、夕飯も食べずに呆然として、でも気を取り直して宿題にかかる。父親はそばにいるが、ラジオを聞いて、不機嫌な様子。

翌日、友達は泣きそうになりながら座っていて、アフマド君はまだ来ない。そのうちに遅れて登場。おそらく、二人分のノートを書いて、先生が来る直前に友達に渡すが、自分の番で先生に「これは〇〇君のノートだ」と言われ、あわてて友達とノートを交換。

友達のノートには、家探しを手伝ってくれたおじいさんが「この花を押し花にせよ」という花の跡がちゃんと残っていた。

うーん、ということはノートは渡さなかったのではないのか?でも、帰るときノートは持っていなかった。そこが謎ではあるが、妙にジーンとくる映画だった。

これは、アッバス・キアロスタミという監督の作品で、三部作の第一部とのこと。

ほかのも観てみたいが、DVD2500円出して観る気にはならない。

bsでそのうちやってくれることを期待したい。

今朝のランニング時の逆さ有明から逆さ白馬まで