サラリーマンを一度辞めてアメリカにゴルフをしに行ったのが1994年。30年前の季節は今頃だったかな?
ゴルフ場内にあるコンドミニアムに4人で住んでいた。テレビを付けると毎日のようにOJシンプソンの裁判が放送されていた。
「このおっさん誰だろう?」というのが最初の感想。今なら、日本のスポーツ界で例えるなら、長嶋茂雄もしくはそれ以上の国民的英雄、と答えるだろう。
前妻を殺した物的証拠もそろっているとのことだったが、弁護士は全米でもトップクラスの弁護士ジョニー・コクラン。
判決が出たのは同年の夏ごろだったと思う。その時は、半分崩壊したゴルフ留学学校に在籍しながら、近くのカレッジ・オブ・ザ・デザート(砂漠大学)のゴルフ学科に通い始めていた。
判決の瞬間はリアルタイムでテレビで見ていたが、「OJ Simpson is not guilty」と裁判長は言った、確か女性だった記憶がある。「へえ、イノセントとは言わないんだ」と思った。
ゴルフ学科長のトニー・マンゾーニ(故人)は、「判決が出た時のOJのホッとした表情が印象的だった」と話していた。
「国民的英雄のスポーツ選手で、最高の弁護士を雇えれば、この国では人を殺しても無罪になる」と話していた人もいた。(テレビではタブーなのだろうが)
76歳で亡くなったということは、あの裁判の時はまだ46歳だったのか。
そして、今またマスターズが始まった。
1994年はマスターズが終了してから渡米したのだと思う。翌年1995年は、確かベン・クレンショーが優勝した。
ということで、今日は30年前のカリフォルニアの情景を思い出していたのだった。